トラジマちゃんとも3回目なので山釣りの原点であるほとんど釣り人の入らない 谷の奥を選んでみたがしっかりと付いてきてくれた。ただ水量が思ったほどなく渓流魚の観察にちかい釣行と なってしまった。
今回は、歩いて歩いて沢へ辿り着く。人が来ない沢まで辿り着くこと、だった。 トラジマとしても「そまみち」より距離を歩く方がよいと思ったのであるが、 その遠い道のりといったら!エネルギー補給で大福などを食べたり湧き水を飲んだりしながら進む。
だからって、もちろんペースは決して 遅くないし、休む回数も本当に少ない。大して入っていない荷物が重く感じられる。 途中沢沿いなので、つい「あっ、ほら沢ですよ、ここで…。」と言いそうになるのを 堪える。テキパキ2時間はたっぷり歩くと目指す上流へついに着いた。
水量は少ないが、稚魚の姿が沢山見られた。 何匹も何匹も黒い影が滑るように走る。足が疲れて思うように動かないのに なんだか急に自分の体が軽く感じ、その姿を追って歩くが足はどたどたおもちゃの兵隊さんみたいだ。
どの道、そこでは指差し確認状態で、お魚チェックをして、少し下流へ戻る。 戻ってからは、師匠は釣り登り、私は支流をゆるゆる釣り登って(という 程でもないけど)進んだ。ふと気がつくと、もう師匠は釣り登って、合流点へ戻り そこから支流を登って来た。流石に早い。やっぱり普段は お荷物トラジマがいないと相当早いピッチで釣り登るのだと改めて思った。
支流の方は、短いのですぐに行き止まり、合流点へ戻る。 そこで、気がついたのだが、師匠は既に釣ったヤマメをぶら下げているではないか! えええー。と驚いていると、さっさと内臓を出して洗っておく。 これは、申し訳ない事にトラジマ土産となった。(家へ帰って 炙って、私と母と猫で食べた。やっぱり旨かった!)
そこからは、沢を釣り下って行った。師匠いわく、「普通は釣り登るのであって 下るのは難しいし、釣りの正しいやり方とは言えない」らしい。 私の方は、師匠が釣り糸を垂れるのを見ながら、そしてまた 私の覗き込んだ影とかのせいで邪魔にならないようにと思いながら ただ下って行く。見ていると、やはり自分が「ジョボン!」と針を 投げ入れているのがよくわかる。
師匠すわっと投げ入れているが 私もすわっと、したらそれが空中でブランとなってしまい、あっと思っていると ボッチャン、ジョボンと投入される訳である。たぶん、集中力が足りない気がするが とにかくお手本を見られるというのは有り難く、またいいことだなぁと思った。 多分ただ釣りをしているのを見学したら、釣り人には嫌がられることは 間違い無いように思うのだが。。。
沢から上がるポイントで、コーヒーを煎れ、ひと心地つけてから 帰途につく。帰りは、だらだらとした下りで思ったより早くつく。 ゲートの所にはやまのぼり組がいたが、釣ってもいないのに なぜか「私は釣りです」と胸を張る、幸せ者のトラジマであった。