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平成14年度第1回自動車車体整備技能認定試験(学科試験)の問題と解答

解説は東京都自動車車体整備協同組合ニ養講師の大石幸男氏に担当していただきました。(解説の後に記してあるのはテキストの頁


〔1〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.自動車の駆動力は,駆動軸のトルクが大きいほど,又,駆動輪の半径が大きいほど大きくなる。

2.20km/hの速度で走行している自動車に,40km/hの速度で走行している自動車が追突した場合の衝撃エネルギの大きさは,同じ自動車が30km/hの速度で追突したときの2倍である。

3、自動車の前面投影面積が10%増えると,自動車の空気抵抗も10%増える。

4.ガソリンの主成分である炭化水素は,完全燃焼すると炭酸ガスと窒素酸化物になる。

5.アルミニウムの線膨張係数は,鉄の約2倍である。

(解説)

1.設問のとおり。自動車の駆動力は,駆動軸のトルクが大きいほど,又,駆動輪の半径が大きいほど大きくなる。(基礎自動車工学P106)
2.衝突エネルギーの大きさは速度の二乗に比例するので速度が2倍になると衝撃エネルギーは4倍になる。
3.自動車の前面投影面積が同じであっても車体の形状によって空気抵抗は大きく変わる。
・自動車の空気抵抗を減らすためにデザイナーは大変な苦労をしているわけで設問が正しいとは素人が考えてもおかしいと気づいていいのでは?
4.炭化水素は完全燃焼すると炭酸ガス(二酸化炭素)と水(水蒸気)になる。
5.アルミニュームの線膨張係数は0.000023「1/℃」で鉄の約2倍である。(基礎自動車工学P76)

 

〔2〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.冷間圧延鋼板のJIS規格で,第三種(SPCE)は深絞り用である。

2.ジンクロメタル鋼板は,鋼板の表面に亜鉛クロム系塗料を焼付けた防せい鋼板である。

3.焼き入れした鋼に粘り強さを増すため,再加熱した後,徐々に冷却する熱処理法を焼きなましという。

4.ポリブチレンテレフタレート(PBT)は,機械的強度,耐衝撃性などが大きく,耐薬品性や成形性もよいので,ボデー外板,ヘッドランプ・カバーなどに用いられる。

5.腐食防止のため,アルミニウムの表面に酸化皮膜を生成させることを光輝処理という。

(解説)

1.第三種冷間圧延鋼板(SPCE)は伸びが40%以上の深絞り用である。(車体教科書P25)
2.ジンクロメタル鋼板は鋼板の表面に亜鉛クロム系塗料を焼き付けた防せい鋼板である。(車体教科書P29)
3.焼入れした鋼に粘り強さを増すために行う熱処理は焼き戻しである。
4.ポリブチレンテレフタレート(PBT)は,機械的強度,耐衝撃性などが大きく,耐薬品性や成形性もよいので,ボデー外板,ヘッドランプ・カバーなどに用いられる。(教科書P34)
5.光輝処理と言う言葉は合成樹脂部品の特性で出てくる。アルミニュームの表面に酸化皮膜を生成させる処理をアルマイト処理と言う。(車体教科書P33)

 

〔3〕次の〔A〕の各文の()の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.鉄鋼材料のうち,炭素の含有量が0,035〜(イ)%の範囲のものを鋼といい,それ以上の炭素を含むものを(口)という。

2.低炭素鋼にクロム又はクロムとニッケルを加えたものを一般に(ハ)といい,耐食性に優れている。

3。アルミニウムを主成分とし,銅,マグネシウム,マンガン,けい素,鉄などを加えた合金を一般に(二)といい,自動車の部品,車体関連部材に用いられている。

4.合成樹脂はその加工性から2種類に大別される。(ホ)は,加熱により化学変化を起こし硬化成形したもので,再び加熱して補修することは不可能である。

〔B〕

1. 0.1   2. 1.7  3.純鉄  4.鋳鉄  5.高速度鋼

6.ステンレス鋼  7.マンガン鋼  8.ケルメット

9.ジュラルミン  10.熱可塑性樹脂  11.熱硬化性樹脂

(解説)

1.鋼は炭素の含有率が0.035〜1.7%の範囲のもので鋳鉄は1.7%以上のものを言う。(車体教科書P22)
2.低炭素鋼にニッケルとクロムを加えたものをステンレスと言う。
3.ジュラルミンはアルミニウムを主成分とし銅4%マグネシウム,マンガンを各0.5%。その他を加えた合金で自動車の部品,車体関連部材に用いられている。
4.熱硬化性樹脂は熱を加えることにより硬化する樹脂なので加熱による加工はできません。(車体教科書P33)

 

〔4〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.モノコック・ボデーのフロント・サイド・メンバは,直接ボデーに溶接されている。

2.ドア・インパクト・ビームは,ドアの前後方向を補強するもので,主に正面衝突時において車室が進行方向に潰れないようにするための部材である。

3.アクスルがリジッド式でリーフ・スプリングを用いたリヤ・サスペンションでは,後輪が受ける左右方向の負荷は,専用のラテラル・ロッドで受け,リヤ・サイド・メンバに伝えられる。

4・ダッシュ・パネルは,エンジン・ルームと客室を区分するパネルで,強度,'剛性を保っための重要な部材である。

5.フロント・ボデーの剛性が大きいほど,正面衝突時における乗員への影響が小さい。

(解説)

1.モノコックボデーのフロントサイドメンバーはダッシュパネルから客室フロアへかけて直接スポット溶接されている。(車体教科書P60)
2.ドア・インパクト・ビームは側面衝突の際、乗員を守るためにある。(車体教科書P82)
3.リーフスプリング式サスペンションの前後左右の負荷はリーフスプリングやその前後の取り付け部で受けるのでラテラルロッドはない。
4.設問の通りでサイドメンバーも取り付けられ、強度、剛性を保つための重要な部材である。(車体教科書P60)
5.フロントボデーの剛性が高いと衝撃の吸収がされずに乗員への影響は大きい。

 

〔5〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.大型トラックのフレーム・サイド・メンバには,主として冷問圧延鋼板が使用されている。

2.平行はしご型フレームは,主として大型,中型トラックに使用されている。

3.電動ティルトは,モータによってギヤを介してロッドによりキャブを上下させるものである。

4.スケルトン構造のバスのボデーは,角型鋼管を用いて,骨組みを「鳥かご」状に形成し,強度,剛性を確保している。

5.低床式小型トラックの床面には,主にキーストン・プレートが使用されている。

(解説)

1.大型トラックのサイドメンバには熱間圧延鋼板が主に用いられる。
2.設問の通り平行H型(はしご型)フレームは主として大型、中型トラックに使用される。(車体教科書P94)
3.電動ティルトはモーターによって油圧を発生させその油圧でティルトアップさせるもの。(車体教科書P103)
4.スケルトンとは骨組みを意味し設問の通り強度を確保している。(車体教科書P115)
5.キーストン・プレートとは波板のことで小型の低床トラックに多く用いられている。(車体教科書P106)

 

〔6〕乗用車(FR車)のストラット・タイプのフロント・サスペンションとボデーの関係について,次の〔A〕の各文の( )の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.発進時や制動時に受ける前後方向の負荷は,(イ)を介して,ストラット・バー・ブラケットを経て,(口)とフロント・サイド・メンバで受けている。

2.旋回時などに受ける左右方向の負荷は,(ハ)を介して,(二)を経て,フロント・サイド・メンバの中問部で受けている。

3.悪路走行などで受ける上下方向の負荷は,ショック・アブソーバとスプリングを介して,(ホ)の上部で受けている。

〔B〕

1.フロント・サスペンション・クロス・メンバ

2.フロント・フェンダ・エプロン    3.ラテラル・ロッド

4.ロア・アーム             5.ストラット・バー

6.フロント・スプリング・サポート   7.フロント・サイド・メンバ

8.フロント・クロス・メンバ              9.カウル・トップ

(解説)

1.発進時や制動時に受ける前後方向の負荷は,ストラットバーを介して,ストラット・バー・ブラケットを経て,フロント・クロス・メンバーとフロント・サイド・メンバで受けている。(シャーシ構造P58)
2.旋回時などに受ける左右方向の負荷は,ロア・アームを介して,フロント・サスペンション・クロス・メンバを経て,フロント・サイド・メンバの中問部で受けている。
3.悪路走行などで受ける上下方向の負荷は,ショック・アブソーバとスプリングを介して,フロント・フェンダー・エプロンの上部で受けている。

 

〔7〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.シュリンキング・ハンマは,灸すえ法で鋼板の絞り作業を行うときに使用するハンマである。

2、オン・ドリー・ハンマリングとは,ハンマを使用しないでドリーだけでハンマリングする方法をいう。

3.緩んだリベットを抜き取る場合には,タガネでリベットの頭をはつる(断ち切る)とよい。

4.ゴム製カップでの吸い付け引き出しは,単純な損傷で弾性領域の多い場合に用いるとよい。

5.板金パテにワックス形のものを使用した場合は,パテ付け後のサフォーム掛けをする必要がある。

(解説)

1.灸すえ法で鋼板の絞り作業を行う場合にはシュリンキングハンマを使用してはいけない。
2.オン・ドリー・ハンマリングとはドリーとハンマを用い仕上げの小さなひずみを慣らすために打点も合わせて行うハンマリング法である。(車体教科書P132)
3.緩んだリベットをタガネではつると穴がひずんで広がるので行ってはならない。
4.ゴム製カップでの吸い付け引く出し作業は空気の負圧を利用して引き出すので複雑な損傷や塑性領域の多い損傷には向かない。
5.ワックス形板金パテは硬化(半硬化も含む)後にワックス分が表面に浮きサフォームを掛けないとペーパーが目詰まりをする。


〔8〕次の〔A〕の各文の()の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.ライン加工がされているパネルが変形した場合には,先にライン加工が(イ)箇所を修正する。

2.鋼板を折り曲げたとき,曲げの力を除くと内角が実際に折り曲げた状態より(口)なる。この現象を(ハ)という。

3.鋼板を圧延方向と(二)に折り曲げると割れを生じやすい。

 

〔B〕

1.されている  2.されていない  3.大きく  4.小さく

5.スプリング・バック  6.スプリング・ハンマリング

7.平行                     8.直角

(解説)

1.ライン加工されたパネルの変形は先にライン加工を行ったほうが作業しやすい。
2.鋼板を折り曲げたとき,曲げの力を除くと内角が実際に折り曲げた状態より大きくなる。この現象をスプリングバックという。
3.鋼板を圧延方向と平行に折り曲げると割れを生じやすい。

 

〔9〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.ガス溶接の完了後,溶接部を埋めたビードが表面よりも幾分低くなっている場合は,溶接棒の溶かし込みが適切なことを示している。

2.アセチレン・ガスは,カルシウム・カーバイトと空気中の炭酸ガスが反応してできた炭化水素である。

3.電気抵抗スポット溶接の加圧密着とは,通電が始まり,鋼板の合わせ目が溶けて通電終了時に完全なナゲットが形成される工程をいう。

4.電気アーク溶接でオーバ・ラップとは,溶接電流が低過ぎて溶接メタルが母材に十分溶け込まないところへさらに溶接メタルが盛り込まれ,溶け込み不足で外へ流れ出てしまう現象をいう。

5.黄銅ろう付けは,鉄と銅など2種の異なった金属の接合が可能である。

(解説)

1.ガス溶接の完了後,溶接部を埋めたビードが表面よりも幾分低くなっている場合は,アンダー・カットであることを示している。
2.アセチレン・ガスは,カルシウム・カーバイトと水とを反応させてできた炭化水素である。
3.加圧密着とは電極チップと鋼板および重ね合わせた板の隙間にある抵抗を減らし、十分な電流を通すための工程である。(車体教科書P158)
4.その通り電気アーク溶接でオーバ・ラップとは,溶接電流が低過ぎて溶接メタルが母材に十分溶け込まないところへさらに溶接メタルが盛り込まれ,溶け込み不足で外へ流れ出てしまう現象をいう。
5.設問の通り黄銅ろう付けは,鉄と銅など2種の異なった金属の接合が可能である。

〔10〕ガス・シールド・アーク溶接について,次の〔A〕の各文の()の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.この溶接法は,溶接しようとする部分の周囲に(イ)又は(口)などを吹きつけながら,アーク熱による溶接メタルと母材の融合を行う溶接法である。

2.これの特徴は,(ハ)が遮断された状態でアーク溶接が行われるので,溶接部の(二)を防止できる。

3.電極棒(溶接メタル)は長いワイヤ状で,通電性をよくするため(ホ)が施されている。

 

〔B〕

1.空気          2.窒素              3.アセチレン・ガス

4.アルゴン・ガス   5.炭酸ガス        6.硫化及ぴ酸化

7.窒化及び酸化      8.フラックス・コーティング

9.銅メッキ

(解説)

1.この溶接法は,溶接しようとする部分の周囲にアルゴン・ガス又は炭酸ガスなどを吹きつけながら,アーク熱による溶接メタルと母材の融合を行う溶接法である。
2.これの特徴は,空気が遮断された状態でアーク溶接が行われるので,溶接部の窒化および酸化を防止できる。
3.電極棒(溶接メタル)は長いワイヤ状で,通電性をよくするため銅メッキが施されている。

 

〔11〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.干渉パール顔料は,雲母の周囲に厚めに酸化チタンをコーティングしたもので,虹彩色の反射光をもち,黒,ブルーなどの塗色に使用される。

2.ラッカ・プライマは,二液型で主成分がビニル・ブチラール樹脂,クロム酸亜鉛及びリン酸であり,特にアルミ素材に対する付着力がよい。

3.旧塗膜をはく離する場合の研摩紙は,P320又はP400がよい。

4.HPR合わせガラスは,衝突時の耐頭部貫通強度が高い。

5.ハンドルに装着されているSRSエア・バッグ・アッセンブリを取り外し一たときは,パッド面を上に向けて保管し,その上に物を置かないようにする。

(解説)

1.干渉パール顔料は,雲母の周囲に厚めに酸化チタンをコーティングしたもので,虹彩色の反射光をもち,黒,ブルーなどの塗色に使用される。(車体教科書P256)
2.ラッカ・プライマはラッカ補修用として使用され、主成分はニトロセルロースとアルキド樹脂である。速乾性で塗装後5〜10分で指触乾燥するので作業性にすぐれている。(車体教科書P258)
3.旧塗膜の剥離にP320やP400では細かすぎるでしょう。P60かP80を使います。(車体教科書P279)
4.HPR合わせガラスは,衝突時の耐頭部貫通強度が高い。(車体教科書P86)
5.ハンドルに装着されているSRSエア・バッグ・アッセンブリを取り外し一たときは,パッド面を上に向けて保管し,その上に物を置かないようにする。万が一にも破裂したときのことを考えハンドルやその他のものが飛ばないようにと言う配慮からである。

 

〔12〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.磁気探傷法は,アルミニウムなど磁気を帯ぴない材料の,表面に現れない内部の損傷の検出に適している。

2.はしご形フレームの各クロス・メンバ・セクションごとの対角線の長さを測定したら各セクションとも長さの差が同じだったので,フレームに菱曲がりがあると判断した。

3.キャンバ・キャスタ・キング・ピン・ゲージでキング・ピン傾角を測定するときは,ターニ

ング・ラジアス・ゲージを使用してフート・ブレーキをかけて行う。

4.リベットの締め代は,一般にリベット径の2.5〜2.7、倍である。

5.衝突形態が偏心衝突の場合,同じ衝撃力であれば着力点が重心点に近いほど,損傷は大きくなる。

(解説)

1.磁気探傷法は鉄などのように磁気を帯びる材料の損傷検査にしか用いられない。
2.その通り、はしご方フレームの菱曲がりの特徴である。
3.キャンバ・キャスタ・キング・ピン・ゲージでキング・ピン傾角およびキャスタの測定をするときは,ターニング・ラジアス・ゲージを使用してフート・ブレーキをかけて行う。
4.リベットの締め代はリベット径の1.5〜1.7倍が一般的である。(車体教科書P225)
5.偏心衝突の場合には衝撃力が車の回転に使われるために向心衝突より損傷が小さくなる。(車体教科書P234)

 

〔13〕下表に示す諸元を有する図のような後輪がトラニオン式(後2軸間の中心とトラニオン・シャフトの中心は同じ位置)のトラックについて,次の各問に答えなさい。ただし,乗員1人は550Nでその荷重は前車軸の中心に作用し,積載物による荷重は荷台に等分布にかかるものとして計算しなさい

ホイールベース  (前軸からトラニオン・シャフト中心まで) 

 5500mm

空車状態

前軸荷重 

40000N

後軸荷重(前) 

 24500N

後軸荷重(後) 

24000N

最大積載荷重 

110000N

乗車定員

2人

荷台内側長さ

6600mm

リヤ・オーバハング(トラニオン・シャフト中心から荷台内側後端まで)

2800mm

問1.車両総荷重は何Nですか。

問2.荷台オフセットは何mmですか。

問3.積車状態の後軸荷重(後)は何Nですか。

(解説)

問1.車両総荷重は空車時の前軸荷重+後軸荷重の合計+積載荷重+乗員の重さで求められる。
40000N+24500N+24000N+110000N+(550*2)N=199600N

問2.荷台のオフセットは荷台の中心から後端までの長さからオーバーハング分を引けば求められる。
6600mm÷2-2800mm=500mm

問3.積車時の後軸荷重(後)は積載荷重がトラニオン・シャフトにかかる分の半分と空車時の後軸荷重(後)を足したものであるから積載荷重がトラニオンシャフトにかかる分  
110000N×(5500-500)mm÷5500mm=100000N
100000N÷2+24000N=74000N

 

〔14〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.モノコック・ボデーの損傷をフレーム修正機で修正する場合の固定箇所は,一般にフロント・フェンダ・エプロンとボデー・ロアー・バック・パネルを利用する。

2.トラム・ゲージは,フレームの左右曲がり,菱曲がり,つぶれの3種類の狂いが測定できる。

3.移動式フレーム修正機(ドーザ・タイプ)は,同時に多方向への引き作業が困難である。

4.引き作業のうち,オフセット引きにはプッシュ・ラムを用いる。

5.ウェッジ・ラムとスプレッド・ラムは,共に,はさみ込み作業専用のラムである。

(解説)

1.モノコック・ボデーの損傷をフレーム修正機で修正する場合の固定箇所は,一般にロッカーパネル下部を利用する。
2.トラムゲージは長さの測定をするゲージなので設問の狂いが測定できる。
3.移動式フレーム修正機(ドーザ・タイプ)は構造上、同時に多方向への引き作業が困難である。(車体教科書P183)
4.油圧式ボデージャッキの組み合わせ方であるが教科書の図を参照して欲しい。(車体教科書P177)
5.ウェッジ・ラムとスプレッド・ラムは,共に,拡げ作業専用のラムである。(車体教科書P178)

 

〔15〕次の各々について,「道路運送車両法」,「道路運送車両法施行規則」,「自動車点検基準」,「道路運送車両の保安基準」又は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に照らして,正しいものには○を,誤っているものには×を記入しなさい。

1.整備命令は,自動車分解整備事業者と所有者に対し,その実施した整備の状況が不良の場合に国土交通大臣から出されるものである。

2.ストラットを取り外して行う車体の修理は,分解整備に該当しない。

3.乗車定員15人の自家用自動車の定期点検は「自家用乗用自動車等の定期点検基準」によって行わなければならない。

4.後部反射器の反射光の色は,赤色でなければならない。

5.車両総重量が12tのトラックの巻込防止装置の下縁の高さは,地上300mm以下でなけれぱならない。

(解説)

1.整備命令は自動車分解整備事業者には出されない。
2.ストラットのみの取り外しの場合には分解整備にはならない。ブレーキパイプやブレーキホースをはずさないと作業出来ないものは分解作業になる。
3.自家用自動車等の定期点検基準の自家用車は10人乗り以下に限られる。
4.後部反射器の反射光は赤でなければならない。
5.車両総重量が12tのトラックの巻き込み防止装置の下縁の高さは450mm以下でなければならない。

「模範解答」