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平成14年度二級自動車シャシ技能認定試験(学科試験)の問題と解答

 


〔1〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.自動車の走行抵抗のうち,転がり抵抗と空気抵抗は速度の2乗に比例して増加する。

2.自動車の駆動力は,アクスル・シャフトのトルクが大きいほど,又,ホィールの半径が大きいほど大きくなる。

3.ローラ駆動型ブレーキ・テスタで制動力を測定する場合,制動力が最大値を示すのはホイールがロックする直前である。

4.ホイール・ベアリング用グリースは,シャシ用グリースより耐熱性が優れている。

5.強化ガラスは,2枚の板ガラスの間に薄い合成樹脂膜をはさんで張り合わせたものである。

 

〔2〕次に示す諸元を有する自動車がトランスミッションのギヤを第4速に入れて,速度42km/hで走行しています。これについて,次の各問に答えなさい。ただし,円周率は3.14として計算し,答は小数点第1位を四捨五入して記入しなさい。

 

  第4速の変速比         :1.4

  ファイナル・ギヤの減速比  :5.0

  駆動輪の有効半径             :50cm

 

間1駆動輪の回転速度は何min-1ですか。

問2このときのエンジンの軸トルクを400N・mとすると,駆動力は何Nですか。ただし,伝達による機械的損失はないものとします。

 

〔3〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.クラッチのジャダとは,車を発進させる際,クラッチのつながりが悪く車体が振動を起こす現象をいう。

2.フェーシングが摩耗したクラッチ・ディスクを新品と交換した場合,レリーズ・レバーのフライホイールからの取付け高さは,摩耗していたときに比べて高くなる。

3.オートマティック・トランスミッション車では,Pレンジにするとバンド・ブレーキでアウトプット・シャフトが固定されるため,車両が停止状態に保持される。

4.イナーシャ・ロック・キー式シンクロメッシュ機構では,シンクロナイザ・キーの突起部が摩耗すると,走行中ギヤが抜けやすくなる。

5.プロペラ・シャフトは,長いほどその危険回転速度は低くなる。

6.フック・ジョイントは,受動軸に角速度の変動がないので,伝達角度の大きい軸間の動力伝達に適している。

7.ファイナル・ギヤ及びディファレンシャルの組立て時に,サイド・ベアリングのプレロードの大き過ぎは,リング・ギヤの回転が重くなる原因となる。

8.リーフ・スプリングは,荷重が増すと固有振動数は低くなるが,ばね定数は変わらない。

9.複動式筒型ショック・アブソーバは,伸・縮両方向とも減衰力が同じである。

10.サスペンションのスタビライザは,サスペンション用スプリングの振動を吸収する働きをする。

11.エア・サスペンションは荷重が変化すると,レベリング・バルブの働きによりエア・スプリングのばね定数が変わる。

12.キャスタを小さくすると,旋回時にホイールを直進状態に戻そうとする力は小さくなるが,ホイールを旋回方向に向ける時のハンドルの操だ力は大きくなる。

13.キャスタ又はキング・ピン傾角を測定するとき,フート・ブレーキをかけた状態にして行うのは,測定中ホイールが回転して正しい測定ができなくなる恐れがあるからである。

14.タイヤのトレッド部が全周にわたってピット状(くぼみ状)に摩耗するのは,ホイール・アライメントの不良が主な原因である。

15.タイヤの呼び「225/80R 17.5LT」のタイヤは,小型トラック用のラジアル・タイヤ(チューブレス)である。

 

〔4〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.旋回時のフロント・ホイールの切れ角は,リンク機構によって,外側ホイールの方が内側ホイールよりも大きくなるようになっている。

2.自動車が旋回するときは,各ホイールに発生するコーナリング・フォースを合成したものと,自動車に働く遠心力とが釣り合っている。

3.パワー・ステアリングの油圧点検において,油圧計をオイル・ポンプとコントロール・バルブとの間に取り付け,ホイールを接地状態にしてステアリング・ホイールを回したとき,油圧の上昇があればパワー・ステアリングは機能している。

4.ブレーキにべ一パ・ロックが発生すると,ブレーキが引きずりを起こすようになる。

5.ドラム式ブレーキは,ディスク式ブレーキに比べて放熱性が良く,フェード現象が起こりにくい。

6.一体型真空式制動倍力装置において,ブレーキを作用させていないとき,倍力装置のエア・クリーナからエアが吸い込まれるのは,エア・バルブの密着不良が考えられる。

7.リーディング・トレーリング・シュー式ブレーキのリーディング・シューとは,制動時ドラムの回転に伴って自己倍力作用が生じる方のブレーキ・シューをいう。。

8.空気・油圧複合式ブレーキにおいて,制動倍力装置のパワー・ピストンに作用させる圧縮空気は,エア・タンクからブレーキ・バルブを通して供給される。

9.バスのボデーに用いられているスケルトン構造とは,主に角形鋼管を使用し「鳥かご」状に骨組みをしたボデー構造をいう。

10メーン・フレームを補強する場合の補強材は,メーン・フレームの厚さ以上のものを使用する。

 

〔5〕乗用車用トルク・コンバータについて,次の各文の( )の中に入れる適切なものを各〔語群〕の中から選んで,その番号を記入しなさい。

1.トルク・コンバータでは,(イ)の回転速度の差が小さくなり,(口)を過ぎるとトルクの増大作用はなくなる。

2.トルク比は,(ハ)が停止しているとき最大を示し,これを(二)といい,(ホ)程度である。

〔語群〕

(イ)

1.ポンプ・インペラとステータ

2.タービン・ランナとステータ

3.ポンプ・インペラとタービン・ランナ

4.クラッチ・プレートとタービン・ランナ

(ロ)

1.クラッチ・ポイント

2.変速ポイント

3.ストール・ポイント

4.シフト・アップ・ポイント

(ハ)

1.ステータ

2.クラッチ・プレート

3.タービン・ランナ

4.ポンプ・インペラ

(二)

1.変速トルク比

2.ストール・トルク比

3.クラッチ・トルク比

4.ステータ・トルク比

(ホ)

1.1.0〜1.5

2.2.0〜2.5

3.3.5〜4.0

4.4.5〜5.0

〔6〕図に示すインタ・アクスル・ディファレンシャルについて,次の〔A〕の文の( )の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔A〕

インタ・アクスル・ディファレンシャルは,(イ)の二軸間に装着される(ロ)であり,旋回や(ハ)などによって二軸間に回転速度の差が生じるときに作動して円滑な駆動を行う。

この装置を作動させたり,作動を解除させたりするのは(二)で行うが,図はインタ・アクスル・ディファレンシャル装置が(ホ)状態を示している。

〔B〕

1.作動できる 2.作動できない 3.差動機構 4.トランスファ

5.全軸駆動   6.後二軸駆動   7.路面状態 8.積載量の状態

9.クラッチ・スリーブ              10.ドライブ・ヘリカル・ギヤ

 

〔7〕図に示すインテグラル型パワー・ステアリングについて,次の〔A〕の各文の(  )の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.この装置は(イ)のねじれを利用して(ロ)と(ハ)で構成されるロータリ・バルブの油路を切り替え,パワー・ピストンを作動させるようになっている。

2.ウォーム・シャフトのねじ山が右ねじである場合,ステアリング・ハンドルを左に回すと(二)に油圧がかかり,セクタ・シャフトは(ホ)回りに回転する。

〔B〕

1.A室    2.B室    3.時計

4.反時計  5.ロータ   6.スリーブ

7.トーション・バー        8.ウォーム・シャフト

9.スタブ・シャフト

 

〔8〕図に示す電子制御式アンチロック・ブレーキ装置の制御サイクルについて,次の〔A〕の各文の( )の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。ただし,同じ番号を二度以上選んでもよい。

〔A〕

1ブレーキ・ペダルを踏むと車輪速度が低下していくため,車輪速度と実車体速度との差が(イ)なり,車輪加(減)速度が設定値-bを下回ったところで,コントロール・ユニットは(ロ)信号を出力する。

2車輪速度がそのまま低下を続け,スリップ率設定値を下回ると,コントロール・ユニットは(ハ)信号を出力する。

3その結果,車輪加(減)速度は上昇し,一bまで復帰すると再び(ニ)信号が出力されるが,更に車輪加(減)速度はそのまま上昇を続けるので,設定値+bを上回ったところでコントロール・ユニットは(ホ)信号を出力し,これらの作動を繰り返すことにより油圧を制御して,適切な制動力を得ている。

〔B〕

1同じに   2.小さく   3.大きく

4増圧    5.減圧    6.油圧保持

 

〔9〕次の各々について,適切なものには○を,適切でないものには×を記入しなさい。

1.フラッシャ・ユニットをハザード・ウォーニング・ランプとターン・シグナル・ランプで兼用しているものでは,電球(バルブ)が1個でも球切れすると,ハザード・ウォーニング・ランプの点滅速度が変わる。

2.磁石式(サード・ブラシ式)ワイパ・モータでは,モータの回転速度の切り替えは,ブラシに加える電圧の大きさを変えて行う。

3.水温計のサーミスタ式センダ・ユニットでは,水温が上がるとサーミスタ(負特性)の抵抗は減少する。

4.SRSエア・バッグ・システムに用いられているGセンサ(圧電式)は,圧電素子に加える圧力が変化することで生じる電圧を検出している。

5.温水式カー・ヒータでは,エンジンの冷却装置用サーモスタットの開弁温度の高過ぎは,車室内が暖まりにくい原因となる。

 

〔lO〕バッテリについて,次の〔A〕の各文の( )の中に入れる適切なものを〔B〕から選んで,その番号を記入しなさい。

〔A〕

1.5時間率60A・hのバッテリは,放電電流(イ)Aで5時間放電することができる。

2.バッテリの電解液の比重は,液温が1℃変化するごとに(口)変化するため,比重

を測定した場合には標準温度の(ハ)℃の値に換算する必要がある。

3.バッテリの容量は,完全充電されたバッテリを(二)まで放電させる間に取り出すことのできる電気量をいう。

4.型式が「55D26R」の26は,バッテリの(ホ)を,Rはバッテリの(へ)をそれぞれ

表している。

5.急速充電器(クイック・チャージャ)を用いてバッテリの充電を行う場合,充電電流の大きさは,バッテリ(卜)を最大とする。

〔B〕

1.12   2.20   3.25   4.60   5.0.0007

6.0.008

7.容量の数値の2倍        8.容量の数値       9.端子の極性の位置

10.長さ寸法                11.端子の形状     12.幅×箱高さの区分

13.端子電圧がゼロになる                          14.放電終止電圧

 

〔11〕次の各々について,「道路運送車両法」,「道路運送車両法施行規則」又は「自動車点検基準」に照らして,正しいものには○を,誤っているものには×を記入しなさい。

1.自動車のうち,運行の用に供する場合に登録を必要とするものは,普通自動車,大型特殊自動車及び小型自動車(二輪自動車を除く。)である。

2.自動車の所有者の住所が変わったときは,その事由があった日から30日以内に変更登録の申請をしなければならない。

3.車齢11年を超えた自家用乗用自動車(貸渡自動車を除く。)の自動車検査証の有効期間は,1年である。

4.「自家用乗用自動車等の定期点検基準」では,点検時期を6か月ごと及び12か月ごとに区分している。

5.乗車定員が15人の自家用自動車の定期点検整備は,「事業用自動車等の定期点検基準」に従って行わなければならない。

 

〔12〕次の各々について,「道路運送車両の保安基準」又は「道路運送車両の保安基準の細目を定める

告示」に規定されている数値を選んで,その番号を記入しなさい。

1.尾灯は,夜間後方(イ)の距離から点灯を確認できるものでなければならない。

1.100m        2.200m     3.300m      4.400m

2.前部霧灯は,同時に(ロ)以上点灯しないように取り付けられていること。

1.2個     2.3個    3.4個   4.5個

3.自動車の幅は,(ハ)を超えてはならない。

1.1.7m    2.2.0m    3.2.5m     4.3.5m

4.普通貨物自動車で車両総重量が(二)以上のものの後面には,大型後部反射器を備えなければならない。

1.5t            2.7t            3.8t        4.10t

5.非常信号用具は,夜間(ホ)の距離から確認できる赤色の灯光を発するものであること。

1.100m       2.200m        3.300m   4.500m

 


「模範解答」