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津軽半島のほぼ真ん中あたりに、森田村という村がある。竹下内閣の政策で、かつて「ふるさと創世」というのがあったのを覚えているだろうか。全国の町村にそれぞれ1億円を特別助成金として与えたやつである。その1億円で、金の延べ棒を買ったり、宝くじを購入したり等、その町村にとって様々な使われ方をされ当時はニュースにもなっていたのは聞いた事があるだろう。 さで、この森田村は、その1億円を元に村内の広大な空き地を利用して「地球村」という村民の為の一種のリゾート施設を建設した。キャンプ場あり、アスレチックあり、公園ありという感じの周辺住民への福利厚生に生かしたのである。その地球村の目玉の一つにこの『円形劇場』が作られたのだ。湖(農業用水溜め池が本来の目的だから「池」というべきか)をバックに古代ギリシアを模した感じの円形劇場である。現在では、ここでコンサートやライブ、スポーツなどイベント公演がちょこちょこと催され近隣住民を楽しませている。 従来、こういう地方の町村で行われるイベントは、必ず公民館、体育館という屋根つきのハコでやるもの。という常識を見事にぶち破ってくれたのが嬉しいと思う。完全な屋外の為、北国特有の雪で全く使い物にならない冬場や、まだ肌寒い春先、秋の暮れには使えない。それでも、短い北国の夏を存分に楽しめる機会を与えてくれたのだから、森田村は十分に1億円の元を取ったのではないだろうか。(96/9/30) | |