津軽半島北部の日本海側にある十三湖からちょっと北に行くと日本海にせり出した小さな半島というか岬がある。そこが小泊村(こどまりむら)だ。小泊漁港をぬけると、先端に権現崎という岬があり、その岬の山頂にこの徐福を奉った尾崎神社がある。徐福はその神社で漁業の神様として奉られている。 さてこの徐福という人物は、今から約2,200年前というから紀元前の中国、秦の始皇帝に仕えた方士である。始皇帝の命を得て東海島(日本と言われてる)の蓬莱山(富士山という話も)にあると伝えられている不老不死の仙薬を求めて東海へと旅たったとされている。その時にはたくさんの童男童女を連れていたという。これは司馬遷の「史記」にも記載されたものである。そして、この徐福が到来したとされている場所が、この青森県の権現岬を始めとして日本全国にたくさんあるのだ(詳しくはこちらをどうぞ)。もちろん富士山の側にも伝説があったりする。ちなみにこの徐福が日本に着いたという記録は中国側にはない。が、日本では複数の渡来地の伝承が伝わっている。徐福は本当に日本に到着したのだろうか。まさに伝説である。この伝説の残る土地はほとんどが海岸で(あたりまえか)あり、だいたい尾崎神社のような徐福を渡航や海の神様として奉った社があるようだ。 とにもかくにも、徐福という人物は謎だらけの人である。僕がこの徐福伝説に出会ったのは、今野敏というミステリ作家のヒット小説『蓬莱』である。この魅力的な伝説にすっかりとはまってしまい虜になって追っかけていた時期があった。個人的にやってりゃいいものを当時のパソコン通信NIFTY-Serveの某会議室で、個人的にネタを振りまいて顰蹙を買ってしまった苦い思い出があったりする。(96/5/16) |