青森県は古くより縄文時代の遺跡が数多く発掘されており近年では三内丸山遺跡が耳に新しいところであろう。そもそも縄文期には、東北地方が他の遺跡と比べて異種独特の文化を有している事が分かっている。さてそんな数多い遺跡の中でも注目すべき遺跡の一つとして、ここ亀ヶ岡遺跡(正式には「亀ケ岡石器時代遺跡」)がある。 JR木造駅のページでも紹介してあるシャコちゃんのモデルとなった遮光器土偶が発掘された遺跡である。遮光器土偶ばかりが有名になっているこの遺跡だが、発見は1622年とかなり古く、そこから発掘された土偶や壷、瓶は縄文式後期から晩期の終末期にわたるもので、出土数もかなりの数に上るらしい。黒、朱、丹などの塗飾と彫刻風の多趣多様な文様、形状を有したそれらの出土品は、当時の江戸ですぐれた芸術品として扱われ「亀ケ岡もの」として珍重されたという話もあったりする。 しかしなんといっても珍しいのは、遮光器土偶である。目の細いサングラス、見る人が見ると宇宙服ではないかとも言われている怪しげな土偶だ。これは国の重要文化財として制定され文化庁が保管している。そのため、この遺跡跡のそばには「縄文館」という資料館があるのだが、そこには現物はなく、写真しか展示されていない。ちょっと哀しい。ちなみにここからのその他の出土品は、JR木造駅の近くの展示館「カルコ」と青森県立郷土館にも展示されている。
さて、左の写真は、遺跡跡に建造された巨大モニュメントである。土偶の見つめる方向には、肥沃な津軽平野の田圃が広がっている。この大地をはるか数千年前から人が住んでいたというのは、う〜んロマンを感じさせますな。(97/8/22) |