EG051 Report Viewer Ver.1.02 OPERATION

UV硬化樹脂で作るハーフリム用レンズ

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小さいレンズの作り方を現物の写真で解説しますー。 画像をクリックすると、もう少し大きい絵になります。
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1/12などの小スケールフィギュア用のメガネにとって、レンズは長年の懸案でした。
五菱重工では、透明板の切り抜き支援用の型紙シールや、打ち抜き型によるレンズを作りましたが、近年UV硬化樹脂が普及し、拙作メガネのユーザーさんから、レンズを入れた作例も紹介して頂きました。
この作例を参考に、自分もレンズを作ってみました。

サンプルは、2015年の新作EG-12です。
このアンダーリムモデルにレンズを入れてみました。

〓〓 このページの一番下にも完成見本があります。 〓〓

 

※使用例のフィギュアは1/12スケールの武装神姫です。

 口元に手を入れたら、ドヤ顔になってしまったムル子w。

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まずは工具と材料について。

メガネ本体の加工は、当サイトの過去のTIPSを参考にしてください。ここでは、レンズの製作に関連する工具と材料を紹介します。

材料はガイアノーツさんから販売されている、UVジェルクリアとUVジェルグルー。両者の違いは接着性の有無で、この特性を利用します。スポンジヤスリは、ゴッドハンドさんの神ヤス。#800前後のペーパーでもOKです。

その他には、PP板、つまようじ、綿棒等を使用します。

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フルリムの部品を切り出し、PP板にテープ止めします。
完成品はハーフリムですが、フルリムを「型」にしてレンズを作ります。
同型のハーフリムの形状は、フルリムを元に作られているので(見栄えの微調整のため、完全一致はしませんが)、ほぼ同じ形状です。

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レンズ(仮)をつくります。
フルリムのレンズ部分に、ジェル「クリア」を爪楊枝で広げて、仮のレンズを作ります。厚さは、メガネフレームの板厚より少し薄いくらいがベスト。この際に気泡が入らないように注意します。紫外線を十分に当てて、完全硬化させます。


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ジェルクリアが硬化したら、PP板からメガネを外します。
レンズがPP板に貼り付いている場合は、画像のようにカッターの刃を入れてメガネを外します。
フルリムのメガネなら、これで完成。


※下敷きの板は、接着性のないPP(ポリプロピレン)を推奨します。ガラス板やペーパーパレット等ではPPより貼り付きが強く、レンズが割れやすくなりました。

PP板も、表面の荒れで貼り付きが強くなるので、新しい平滑な面を使います。


 

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メガネの枠からレンズを外します。
硬化したジェルクリアは接着性が無く、剥離しやすい点を利用し、硬化した仮レンズを押し出してフレームから外します。

外したレンズには、PP板とメガネフレームの隙間に入って硬化したバリができます。

 

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バリ取りは、画像のような感じで。
ピンセットの先端はテープを巻いて割れ予防。
ヤスリは必ずレンズの端面に垂直に当て、ヤスリの方を動かして削ります。レンズを曲げる力が掛かると、簡単に割れてしまいます(割れました(´Д⊂ヽ)。

バリ取りと同時に、ハーフリムでレンズの縁が出る部分は、ここでレンズの形を出します。慎重に少しずつ調整。削り粉は綿棒で清掃します。

画像のレンズ、なんかキズだらけwですが、片面なら大丈夫。

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レンズをハーフリムにセットします。

ハーフリムのメガネは、レンズを付ける前にツルを曲げて、フィギュアの顔とフィッティングを済ませておきます。
メガネは表を上に。既にツルを曲げているので、PP板の下に適当なブロックを敷くと良いです。

レンズがフレーム干渉して入らない部分は、ヤスリで更に削ります。少しユルユルでも大丈夫ですが、隙間は少なくなるようにします。

爪楊枝は、2本あるとパーツを押さえたり調整しやすいのでお勧めです。

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レンズをメガネに接着します。

レンズとフレームの間に、爪楊枝でジェル「グルー」を入れます。
グルーはごく少量でOKです。フレームからはみ出さないように。作例は多すぎですねw。
グルーは点付けで良いかもしれません。これも完全硬化させます。

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レンズ表面を仕上げ盛り。

仕上げに再度ジェル「クリア」をレンズ全体に爪楊枝で盛ります。ここでレンズのキズは埋まります。

UV樹脂は盛りすぎると、簡単に瓶底メガネwになってしまいます。UVを当てるまでは樹脂量の増減調節ができるので、表面張力を利用してツルッとした、緩い凸にします。

樹脂が盛れたら、最後の硬化です。

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クリアとグルーの層は、図のようなイメージになります。

図の通りでなくても、キレイにできていれば、どうということはない(`・ω・´)キリッ。

作例もグルー盛りすぎてますしw。

本番前に、使わないメガネで習作を何回か作ってみるのをお勧めします。
数回作り直すだけで、どんどん良くなります(なりました)。
理想はすぐには手に入りませんが、案外近くにあったりします。

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完成!アンダーリムにもレンズが付きましたヽ(´▽`)ノ。

透明度が高く、凸状に盛った事で、レンズっぽい効果も出ています。

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フィギュアに付けるとこんな感じに。

ついに長年の夢が実現w。
UV樹脂のような材料の進歩と、それを模型向けに商品化するメーカーや企業の取り組みは、本当にありがたい事です。
これからも、不可能が可能になる新材料や工法が現れる事を期待しています。

 

 


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